<Part2 からの続き>
5.操縦性
さすがに最新鋭の航空機だけあって、可能な限りの電子化が追求され、そのメリットを感じるのは、乗客だけでなく、キャビンアテンダントも、パイロットも、それぞれ違った意味で感じることになる。たとえば操縦のしやすさ、もその一つだ。

例として、パイロットの操作を、機体のいろいろな部分に正確に伝える部分では、従来、油圧や空気圧で制御されていたものの多くが、電子制御となった。この技術を「フライ・バイ・ワイヤー」というが、787では、この採用の度合いが従来機に比べて格段と進んだ。
ボーイング社としても13年ぶりの新型旅客機となるこの787。その13年の間にも、ITやエレクトロニクスは見違えるほどの進化をとげていたわけだ。その意味で787は、最新のそういった進化をフルに享受・反映した初めての飛行機といえる。

(c) Boeing Co.
同時に、この飛行機を購入する顧客であり、実際にそれを運航するANAとしても、航空会社としてのビジネス要求、操縦をするパイロットの要求、整備士の要求、地域社会の要求、そしてもちろん、乗客の要求を把握し、ボーイング社に伝えて交渉する、その作業は、かつてないチャレンジとなった。
いかに電子化が進んでも、飛行機の安全運航を完全にするのはパイロット。世界的にも優秀といわれるANAのパイロットが、787の操縦性について意見を述べる機会もあった。彼らがシアトル(ボーイング本社)に行ってアメリカ式の操縦訓練を教わるが、そこで日米の考え方の違いを目の当たりにすることになる。 どちらが良い、悪いではない。
お客様を、安全に、快適に、オンタイムで目的地にお連れしたい・・。 この一見シンプルな航空会社の願いを追求すべく、航空業界の上流から下流までのすべての企業が、役割分担をしている。

(c) ANA Co. Ltd.
<Part 4に続く>
同時に、この飛行機を購入する顧客であり、実際にそれを運航するANAとしても、航空会社としてのビジネス要求、操縦をするパイロットの要求、整備士の要求、地域社会の要求、そしてもちろん、乗客の要求を把握し、ボーイング社に伝えて交渉する、その作業は、かつてないチャレンジとなった。
いかに電子化が進んでも、飛行機の安全運航を完全にするのはパイロット。世界的にも優秀といわれるANAのパイロットが、787の操縦性について意見を述べる機会もあった。彼らがシアトル(ボーイング本社)に行ってアメリカ式の操縦訓練を教わるが、そこで日米の考え方の違いを目の当たりにすることになる。 どちらが良い、悪いではない。
お客様を、安全に、快適に、オンタイムで目的地にお連れしたい・・。 この一見シンプルな航空会社の願いを追求すべく、航空業界の上流から下流までのすべての企業が、役割分担をしている。

(c) ANA Co. Ltd.
<Part 4に続く>
拝見していて2つの姿勢を感じました。
一つは「飛行機に乗るということ自体に楽しみと喜びを感じてほしい」という姿勢。
もう一つは「未来から現在を想像する」という姿勢です。
旅行者にとっての旅行の目的のひとつに「あの飛行機に乗りたい」という想いを加えていただきたいという真摯な姿。決して単なる移動手段で終わるつもりも終わらせるつもりもないプロとしての意識と姿勢を感じました。
そして今日の続きが明日、という視点をガラリと変えるために「来たるべき未来を望む未来に近づけるために今からどうすべきか」を率直にチームとして共有できる環境作り。 未来を語り合うことは単なる現実逃避だと、とかく苦しくなればなるほどゼロサムゲームを繰り返してしまう自らを反省します。