2010年01月29日

◆ 「市場シェア」議論の悲劇 (Part2) - 市場がなくなるとき


市場シェアとかを見ているうちに、そんなことはどうでもいい、もっと大きな問題が起きるという、わかりやすい例をもう一つあげよう。


いま、白熱電球(いわゆる、ふつうの電球ですね)の市場で圧倒的優位を確保しているメーカーがあったとして、だからその会社は安泰だ、とは誰も思わないだろう。
 
世の中がこれほどのエコブームになり、あるいはそうでなくても、蛍光灯式電球の価格低下がここまで進み、節約できる電気代で購入コストが回収できてしまうのだから。
 
さらにここに、LED型電球という、また新しい技術と優位性を備えた製品が、日一日と脅威となってきているのだから。
 
こうなってくると、「わが社の白熱電球市場でのシェアはどうか?そしてそのシェアは今後どうなるか?」という調査を社長がマーケティング部に指示したとしたら、そういうピントはずれの設問をした時点で、この会社は終わるだろう。

設問自体が、というか、経営者として「抱いた疑問」自体が、考えるテーマとして正しくないのだ、としか言いようがない。

自社が謳歌している市場が、なくなろうとしているのだ。

20世紀だけを見ても、いかに多くの事業が、消えてなくなったか。
 
そして、そこにいたトップメーカーたちは、転身をはかるか、死ぬか、に運命が分かれた。

レコード針のメーカーは、どうする?

ガソリンエンジンのメーカーは、どうする?
それを支える、ピストンリングの、カムシャフトの、燃料噴射装置の、点火プラグの、触媒の、燃料タンクの、マフラーの、メーカーは、どうする?

地上波アナログチューナーのメーカーは、どうする?



California Pizza Kitchen, Los Angeles
 
 

posted by Nobby at 02:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノベーション
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